コバ(パイピング)再形成

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手順

  1. コバを極力平らで均一な状態にする
  2. コバ液を盛る&乾燥&ヤスリがけ/アルコール融解
  3. 補色&トップコート

 

 

1. コバを極力平らで均一な状態にする

目的:コバを盛った際に最初から極力ボコボコせず平らになるようにするため

 

道具:

  • 細く小さいはさみ
  • アロンアルファ
  • 紙やすり(#240~1000)
  • シーラー
  • コバ液(エッジカバー or エッジカバー低粘度+増粘剤)

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【コバ液の作り方】

調色は先に済ませておく。

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エッジカバーの場合はそのまま使ってOK。

エッジカバー低粘度タイプの場合は増粘剤を少々足して、通常のエッジカバーと同程度の粘度まで持っていく。

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↑粘度を上げすぎて綿棒にくっついた

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↑エッジカバーだと細く垂れるくらいの粘度


上の画像のように粘度を上げすぎた場合はウレタントップやペネトレイターを入れて粘度を下げる。

 

 

下処理のやり方:

①ぴろぴろしている箇所があるとコバを盛った際に形が安定しないので、はさみで切ったりアロンアルファで貼ったりして固定する

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②紙やすりで表面のガタツキをある程度ならす

タツキが強い時は低い番手、最初からある程度平らな場合は高めの番手を使う。

紙やすりは小さくちぎると使いやすい。またすぐ削れなくなるので使い捨てる。

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軽くヤスリがけしたけど画像だと違いがわからない

③シーラーを綿棒で塗ってガタツキを更にならす

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塗った直後

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ドライヤー後

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↓右側が厚盛りになりすぎたのでやすりで削る

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こんな感じで下処理は終わりです。

ヤスリだけ(or シーラーだけ)で下処理を終わらせる人もいます。目的はあくまでできるかぎり平らな状態を作ることなので、その辺は臨機応変にやっていただければOKです。

ただここで極力平らな面を作れていないと、コバを盛った後も中々きれいな形に仕上げられないです。逆に下処理が完璧な場合、適当に盛ってもキレイに仕上がります。

要は下処理の時点で結果がほぼ決まるということですね。

2. コバ液を盛る&乾燥&均一化

①つまようじで損傷箇所にコバ液を盛る

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②ドライヤーで表面だけでいいので乾かす(乾燥中に変形するのを防ぐため)

※1/14追記

ドライヤーで表面だけ先に乾かすと表面の形がいびつになりやすいようです

これ以降の文章もドライヤーあり前提で書いてますが、垂れてきてどこかに付く気配がなければ基本的に全部ドライヤーなしを推奨します

③8時間以上自然乾燥させる
※時間は目安なので、これでは不足する可能性もあります。なので基本的にはコバを盛った翌日まで待って次の行程を始めるのが良いと思います。

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1回目で全体の約8割が整いましたね♪

④紙やすり or アルコールで表面のガタツキを平らにする

紙やすりの場合は削って平らに、アルコールの場合は綿棒につけて表面を溶かして伸ばすイメージ

※画像でわかるほどの変化がなかったので割愛

 

僕の場合は最初ヤスリで整えて、残った細かい凸凹をアルコールで仕上げるスタイルです。人によってやり方は違うので、自分が上手くいくパターンを研究してください!

⑤1回で均一にならない場合は、以降①~④を繰り返す

※基本的に1~3回程度で完成させるイメージ

 

▼2回目の塗り&乾燥後(ドライヤーなしでやりました)

調色面倒でチョコレートブラウンをそのまま塗っちゃったので赤っぽくなってます笑

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▼2回目のヤスリがけ&アルコール融解

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3.  補色&トップコート形成

最後の仕上げに補色とトップコートを塗って色&質感を他と合わせ、馴染ませて完成。

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今回のは80点くらいの仕上がりですかね。

パット見は綺麗で素人目には補修したとわからないくらいだけど、リペアやってる人なら全員気づくだろうなというクオリティなので。

▼100点級の仕上がり例

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左が未リペア。右がリペア済み。

 

余談

ヤスリがけは手でやると時間がかかりますが、リューターの先端にやすりを付けて行うと圧倒的に短時間かつキレイに仕上げられます。

 

ちなみにリューターは金具磨きの際も先端にバフとピカールを付けて使うことができます。こちらもヤスリがけ同様、一瞬で終わるのでおすすめです。

 

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