補色テクニック
部分補色
「全体的にかなりキレイだけど極一部だけ色ハゲが...」
こういう時の対処って迷いませんか?
せっかく状態良いのに全体補色して質感や風合いを変えてしまうのは勿体ないし手間です。
かと言って部分補色だとわずかな色の違いが出て塗った場所が分かってしまうケースも多々。
今回はこういった場合に使える部分補色の小技を紹介します。
【手順】
- 調色&塗料作成
- 部分補色
これだけなので早ければ5分で終わっちゃうでしょう。
1. 調色&塗料作成
まずはエッジカバー単体で調色をします。
次に塗料作成ですが、今回の懸念は色味の違いが出てしまうことです。
なので色乗りをあえて悪くして作成します。
※この考え方は以下の記事で解説してますよ。
エッジカバー:3~4
ウレタントップ+ペネトレイター:7~6
これくらいの配合比率で塗料を作ります。
ただしせっかく薄く作っても厚塗りしてしまっては結局色がたくさん乗ってしまうので意味がありません。
そこで今回、筆ではなく綿棒を使って塗装します。
綿棒の先端に塗料を染み込ませたら、フチで余分な塗料をしっかり落として薄く塗ります。
ドライヤーを数秒あてて乾かしましたが、塗料の割合が低い×薄塗りなので、白っぽい所が濃いめのグレーになったという程度でした。
ただ塗った感は良い意味で皆無だったので、まだ重ね塗りしても質感は変わらないと判断し、2度目行きます。
ただし重ね塗りしたらちょっと浮くかもという懸念もあるので、着色したい場所をまず塗り、そこから塗料を周りに薄く広げるように(グラデーションみたいに)広く塗って周辺と馴染ませるように意識しました。
ドライヤーしたらこんな感じです。
部分補色ですが、塗ってない場所との色の違いもなく、塗った感も皆無で全く違和感のない仕上がりになりました♪
※色ムラっぽく見えてる部分は照明&革の質感による陰影です。
ちなみに今回トップコートは省略しました。
かなり薄塗りなのでひっついたりしないし、ツヤ感変わっちゃいそうなので...
ポイントまとめ
- エッジカバーの割合を小さくする
- 塗料が厚くならないよう薄塗り
- 浮きそうな時は周辺を更に薄く塗って境界線をぼかす
上記の考え方は、一言で言うと「馴染ませ」のテクニックです。
これは全体補色だとしても、調色をしてて色があと一歩ドンピシャで合わない時などに使える考え方なのでぜひ応用してみてください。